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ビノ。

悲劇「ビノ」について


ー前置きー
人間達が暮らす世界の片隅に、
ちぃかま族が暮らす村があります。
さて、ちぃかま族はどうして生まれるのか、
どうやって生まれるのかを話しておくことにしましょう。
ちぃかま族は、ある人間の老婆grandmaが、世界の不幸な人に寄り添う存在を作りたくて作ったぬいぐるみが元となり、
そのぬいぐるみに、人間の魔女ラウリア・ユィアリスが魔法をかけ、命を宿すことで生まれます。
生まれたちぃかま達は、grandmaの想いの通りに人々の心の中で、人々に寄り添って生き始めました。
ほとんどの者は、grandmaに与えられた土地で幸せに暮らしましたが、人間の世界で暮らす者もいました。
人間界で暮らすフルは、grandmaの孫にあたるヒナギとレイのぬいぐるみとして生まれました。
ちぃかま族は、人間に寄り添うために、grandmaによって生み出された存在なのです。


ービノー

それは、まだちぃかまが若い医学者で、ちぃかま族の村を作る前の話です。



泣き叫ぶ子供達。逃げ惑う大人達。神に祈る老人。
大人も子供も老人も、関係なく殺されて行く。
ちぃかまは、ただ呆然と、その地獄のような光景を見ていることしかできませんでした。
どうしてこうなってしまったのか。
頬に涙が流れました。


始まりはその悲劇の数年前。
ちぃかまとゲルグは、医学者としてある研究をしていました。

ちぃかまたちぬいぐるみは時が経つと、体はボロボロになりますが、grandmaに直してもらえば、死ぬことはありません。
しかし、大きな傷を負いgrandmaが直すまで時間が掛かってしまったり重い病に罹ってしまった場合、死んでしまうのです。
ちぃかまはその事を嘆いていました。
なぜならちぃかまは、5年前に結婚したばかりの妻と生まれたばかりの息子を2年前に亡くしたからです。
そこでちぃかまは、死んだぬいぐるみを修復し生き返らせる研究を始めたのです。
神に逆らう愚かな行為だと批判する者もいましたが、大事な人を亡くした者たちはちぃかまを応援し多額のお金を研究費用に寄付しました。
ちぃかまは喜んで、ゲルグと共に研究に打ち込みました。
そして数年後、研究が身を結び、ぬいぐるみたちを生き返らせる石を作り上げたのです。その石を「命の石」と名付けました。
ぬいぐるみたちは喜び、ちぃかまとゲルグを賞賛し、命の石を是非大切な人にとちぃかまの元へ押し寄せました。
ちぃかまとゲルグは、寝る間も惜しんで命の石作りに没頭しました。
ぬいぐるみたちに必要な分の命の石が出来上がる頃、人間の国から魔女が訪ねて来てこう言いました。
「この石を使おうとも、1度喪った命はもう戻りません。それどころか、大きな災いをもたらすでしょう。」
その言葉にちぃかまは怒り、魔女を追い返してしまいました。
ゲルグは不安に思いました。
でも、やっと愛する妻と子を取り戻せると喜んでいるちぃかまには、その不安も話せず、止めることはできませんでした。

とうとう命の石を使う日が訪れました。
ぬいぐるみたちはgrandmaに直してもらった家族の亡骸を見つめ、祈りました。
ちぃかまは一人一人に命の石を埋め込みました。
すると、死んだはずのぬいぐるみたちが生き返り、家族との再会に涙しました。
ちぃかまの研究がぬいぐるみたちを死から救ったのです。
ちぃかまは、愛する妻と子をもう一度この腕に抱けました。
これからまた幸せな日々が始まる。
誰もがそう思っていました。

命の石でぬいぐるみたちが生き返った日から、1月くらい経った頃。
ちぃかまは妻の異変に気がつきました。
いつもと様子がちがいます。
体調が悪いのだろうかと、妻に声をかけようとしたその時、ちぃかまは妻に包丁で刺され倒れました。
どれくらい時間が経ったのでしょう。
ちぃかまは目を覚ましました。
幸いにも傷が浅かったのです。
妻はどうしたのでしょう。
何か怒っていたのだろうか。
玄関の扉が空いていました。
体を引きずるようにしながら、ちぃかまは歩きました。
家の中に、妻と息子がいません。
ちぃかまは焦って外に出ました。

外は恐怖でいっぱいでした。
ぬいぐるみたちが次々と殺されてゆきます。
ぬいぐるみたちを殺していたのは、ちぃかまが助けた、命の石を宿したぬいぐるみたちでした。
まさに地獄でした。
近くの町の兵士達が到着するまで、殺戮は続きました。
ちぃかまは自分を責めました。
でもちぃかまは死ぬことができませんでした。
辺り一面死体で埋め尽くされました。
魔女が言ったことは、本当だったのです。
ちぃかまは泣いて、泣いて、grandmaに願いました。
どうか自分も殺してください。
この罪は地獄で償います。
するとgrandmaは言いました。
「この町から山を越えた先にある土地をあなたにあげます。その地を耕やし作物を育て、村を作りなさい。傷ついた者が支え合う、村を作りなさい。あなたは村長となり、村人を支えることで罪を償うのです。」
ちぃかまはゲルグと共に、山を越え、与えられた土地に村を作りました。
最初は小さな村でした。
けれど最初の村人トーリのおかげで、
村は大きくなり、穏やかな日々が続きました。
あの日の出来事は「ビノ」と呼ばれ、ぬいぐるみたちは語り継いでいきました。


村が出来て数年。
ある日ゲルグがおかしくなりました。
たくさんの村人を殺して逃げて行きました。
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No title

ちぃかま族の生い立ちが分かって嬉しいです
奥の深い物語があったんですね
なんか感動しました(^^)

Re: No title

ろろさま!コメントありがとうございます!!

そう言っていただけて嬉しいです(/ω\)
ちぃかま族は実は公表してないだけでたくさんのストーリーがあるのです。
今回はちぃかまの過去でしたが、
他の子達の話も、文か絵で皆さんに知ってもらえるように頑張ります!
プロフィール

ティエタ

Author:ティエタ
たまにやたらと病みます。
将来の夢は大きなジャンガリアンハムスター。

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